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2025年度オンラインセミナー シリーズ2

「口腔機能低下の理解と実践」全4回

 口腔は,話すこと,食べること,表情など人の生活と密接な関係にあります.口腔機能の低下は,単に口腔機能にとどまらず,栄養状態の低下,生活の質の低下,健康寿命の低下など多岐にわたり影響を与えます.そのような背景から,口腔機能低下症の診断基準等,口腔機能低下を早期に発見して対応する対策が取られています.では,口腔機能低下症を発見しただけですべて解決するでしょうか?口腔機能低下症のことをより理解して,必要なサポートや対策ができてこそ発見が意味を成します.
 また,近年口腔機能発達不全症の発見にも力が入れられています.小児期の窒息時をはじめ,お口ポカン,感染,発音多くのことに影響する口腔機能の発達です.気になるお子さんへの具体的な支援方法についても知っておくと役立ちます.
 本セミナーでは,「口腔機能低下症」と「口腔機能発達不全症」に焦点を当て,それぞれの理解と機能向上のためのサポート方法の実践について学びます.

講師:江崎ひろみ先生(神戸常磐大学 口腔保健学科 教授)
   中村 美紀 先生(神戸常磐大学 口腔保健学科 講師)


本セミナーは終了しました。 多数のご参加ありがとうございました。

プログラム

開催日 講座名 Zoom情報をご連絡する日
第1回
6月6日
(金)
「オーラルフレイル・口腔機能低下症」江崎ひろみ先生
 オーラルフレイル・口腔機能の理解を深めるために,口腔機能低下症の状態,症状,生じる課題,診断基準,有病率などを学びます.解決に向けて支援するために,はまず状態を理解することが必要です.セミナーでは,理解に向けた情報をお届けします.組織や地域の中でいかに見出せるかがポイントになります.その方法についても触れ,支援方法へとつなげる流れの理解を深めます.
6月3日
(火)
第2回
6月13日
(金)
「摂食嚥下機能が低下した方への食支援(直接訓練)」江崎ひろみ先生
 口腔機能が低下すると,食べる機能の低下に直結します.基礎的嚥下訓練は必要ですが,例えば高齢者や障がいを抱えられる方は,全体的な底上げというよりは「必要な運動を必要とされている時に必要なだけ出力する」という課題特異性訓練がより現実性があります.実際に行っている運動を通じて,機能を高めていくというのが向上に近道です.口腔機能低下により食べる機能が低下している際の食支援について,具体的訓練方法をお伝えします.口腔機能に焦点化して,直接訓練のノウハウをお伝えします.
6月10日
(火)
第3回
6月20日
(金)
「発達期の口腔機能:口腔機能発達不全症」中村美紀先生
 口腔機能は経験を通じて発達します.いつの時点でどのような口腔機能かは目安があるものの,関わる人々が全体的な視点で確認し課題がある場合は可視化する事が大切です.そのためには,発達期の口腔機能のバリエーションを含めて理解しておくことが望ましいです.そもそも口腔機能発達不全症とは何かについて,定義やチェックの方法をなどを含めて教授し,口腔機能発達不全症について理解を深めます.
6月17日
(火)
第4回
6月27日
(金)
「口腔機能療法(基礎訓練)」中村美紀先生
 口腔機能療法についてお伝えします.対象,方法など,実際に口腔機能発達不全症の方などに対して機能向上を目指す際の訓練について理解を深めます.子どもが受け入れやすく,効果が確実に得られる方法が望ましいのは言うまでもありません.口腔機能療法についてしっかり学べる機会を設け,専門的視点で実際に行える専門職が増えることを目指して教授します.
6月24日
(火)

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